経営管理ビザ更新|“実態”の整合チェック(書類の見方)
- 千代田国際行政書士事務所
- 18 時間前
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この記事の位置づけ(代行ではなく、自己点検用)
経営管理ビザ更新で崩れやすいのは「書類の不足」より、実態説明の整合(矛盾のなさ)です。本記事は、更新に向けて「実態の説明が崩れやすいポイント」を、書類(資料)の“見方”として整理した自己点検用メモです(代行案内ではありません)。

このチェックの使い方(10分程度)
※本チェックは提出物の指定ではなく、説明の整合を点検するための整理です。
「何を提出するか」ではなく、説明が崩れないかを確認するために使います。
各項目を、次の3点で見てください。
ある/ない(一次資料があるか)
整合している/いない(資料同士で矛盾がないか)
説明できる/できない(審査官に“言葉で”説明が通るか)
1. 会社の“存在”と“所在地”が整合しているか
ここは説明の土台になりやすい部分です。。土台が薄いと、売上や帳簿の資料が揃っていても説明が不安定になりがちです。
※以下は提出物の指定ではなく、説明の整合を確認するための“例”です。提出要否は個別事情で変わります。
① 確認する資料(例)
履歴事項全部証明書(登記)
定款(最新版)
事業所の賃貸借契約書(または使用許諾/転貸関係を説明できる資料)
事業所の写真(外観・入口・執務スペース・掲示物・設備等)
会社の基本情報が分かるもの(会社HP、名刺、会社案内 等)
② 整合チェック(確認されやすいズレ)
住所表記(登記・契約・請求書・HP・名刺で揺れていないか)
事業所の実態(「自宅兼」「バーチャル」「シェア」等の場合、業務実態の説明ができるか)
事業内容の説明(定款目的と実際の業務説明が離れすぎていないか)
③ “説明の型”(短く言える状態)
「どこで」「誰が」「何を」「どう提供しているか」を1〜2分で説明できるか
2. 売上・取引の“継続性”が説明できるか
実務上、金額そのものより 継続性 と 整合(証拠のつながり) が確認されることがあるポイントです。
① 確認する資料(例)
契約書/利用規約の同意記録(継続関係が分かるもの)
見積書・請求書・領収書(発行/受領)
発注書/注文書(ある場合)
入金記録(銀行明細、決済サービス入金履歴 等)
取引先との連絡(メール等:必要最小限の抜粋 で足りる)
売上台帳(自社管理でも可:日付・取引先・内容・金額)
② 整合チェック
請求→入金→帳簿 の流れが、同じ期間・同じ取引としてつながるか
単発取引が多い場合、次のいずれかを説明できるか
継続契約
受注見込み(提案中・見積提出・商談中等)
継続的な集客導線(媒体・紹介・固定取引先 等)
③ 説明が不安定になりやすい例
「売上はある」が、一次資料(契約・請求・入金)のどこかが薄い
「説明は立派」だが、入金記録や帳簿の数字と噛み合わない
3. 帳簿・会計資料の“整合”が崩れていないか
ここが崩れると、実態があっても「説明が通らない」状態になりやすい領域です(結果は個別事情により異なります)。
① 確認する資料(例)
試算表(可能なら月次)
総勘定元帳(主要科目だけでも可)
売上台帳・経費台帳
領収書/請求書/クレカ明細 等(根拠)
決算書・申告書控(該当する場合)
② 整合チェック
事業内容と主要科目(広告費・外注費・旅費等)の関係が自然か
在庫がないのに仕入が多い/実態がないのに家賃や通信費が不自然、など説明が必要になりやすい差異/特徴
売上が小さい場合でも「事業の形」が説明できるか
誰に何を提供し、どう収益化しているか
4. 公租公課・社会保険(会社側)の整合
ここは「経営の姿勢」を確認されやすい領域です。完璧でなくても、状況説明と改善方針が重要になります。
① 確認する資料(例)
法人税・消費税等:申告/納付の控、納付状況が分かる資料
地方税の状況
社会保険/労働保険(該当する場合):加入・納付状況
給与・役員報酬の取扱いが分かる資料(該当する場合)
② 整合チェック
未納や遅れがある場合、理由と改善手順 を説明できるか(無理な断言は不要)
会社の規模・人員体制と、保険・税務の取扱いが不自然に見えないか
5. 代表者(個人側)の確認ポイント(補正になりやすい場面)
経営管理ビザ更新や補正では、会社資料に加えて 代表者本人が経営・管理活動を行っているか(名義上ではないか)が確認されることがあります。 本節は「個人情報の提出一覧」ではなく、説明が崩れないための観点整理です。
主要取引・契約・支出等について、代表者として説明できるか
取引の証拠(契約・請求・入金)と、本人の関与(承認・連絡等)が矛盾していないか
必要に応じて、納税・保険等についても“説明の整合”として整理できるか(提出要否は事案により異なる)
※個別の提出要否は事案により異なります。
6. よくある説明が不安定になりやすい例
資料ごとにストーリーがズレる(住所・事業内容・取引期間が資料間で揺れる)
一次資料が薄い(写真だけ/口頭説明だけ/入金根拠が弱い 等)
数字はあるが事業の形が見えない(誰に何をどう提供しているかが曖昧)
“今後の見込み”が抽象的(具体の案件・商談・継続契約など現実の材料に落ちていない)
7. まとめ:このチェックで得たい状態
このチェックのゴールは「書類を集めること」ではなく、次の状態にすることです。
実態が説明できる(一次資料がある)
数字と説明がつながる(整合が取れている)
弱点が見える(補強方針が決まる)
有料相談(予約制)
相談では、提示資料をもとに
矛盾点(補正になりやすい箇所)
不足している一次資料
説明順(ストーリー)を整理し、次に何を整えるべきかを明確化します。
受任可否は内容確認後に判断します(匿名・情報不足は受付不可)。相談後は、論点と補強方針を 1枚の整理メモ にまとめてお渡しします(必要に応じて)。
※本記事は一般的な整理であり、個別案件の許可や在留期間を保証するものではありません。必要資料・提出要否は事案により異なります。
